Abbey Road Live Performance of The Beatles' Music

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1. Spt.pepper's Lonely Hearts Club Band
(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)
SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
TOCP-51118
1967年06月01日発売(英)
THE BEATLES 1967〜1970
「ザ・ビートルズ 1967年〜1970年」
TOCP-51129-30
1973年04月20日発売
YELLOW SUBMARINE SONGTRACK
「イエロー・サブマリン〜ソングトラック」
TOCP-65300
1999年09月13日発売
2. With A Little Help From My Friends
(ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ)
SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
THE BEATLES 1967〜1970
「ザ・ビートルズ 1967年〜1970年」
YELLOW SUBMARINE SONGTRACK
「イエロー・サブマリン〜ソングトラック」
3. Lucy In The Sky With Diamonds
(ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ)
SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
THE BEATLES 1967〜1970
「ザ・ビートルズ 1967年〜1970年」
ANTHOLOGY 2
「ザ・ビートルズ・アンソロジー2」
TOCP8703
1996年03月18日発売(日)
YELLOW SUBMARINE SONGTRACK
「イエロー・サブマリン〜ソングトラック」
4.Getting Better
(ゲッティング・ベター)
SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
5. Fixing A Hole
(フィクシング・ア・ホール)
SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
6. She's Leaving Home
(シーズ・リーヴィング・ホーム)
SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
7. Being For The Benefit Of Mr.Kite!
(ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト)
SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
ANTHOLOGY 2
「ザ・ビートルズ・アンソロジー2」
8. Within You Without You
(ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー)
SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
9. When I'm Sixty-Four
(ホエン・アイム・シックスティ・フォー)
SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
YELLOW SUBMARINE SONGTRACK
「イエロー・サブマリン〜ソングトラック」
10. Lovely Rita
(ラヴリー・リタ)
SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
11. Good Morning Good Morning
(グッド・モーニング・グッド・モーニング)
SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
ANTHOLOGY 2
「ザ・ビートルズ・アンソロジー2」
12. Spt. pepper's Lonely Hearts Club Band
 (Reprise)
(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプリーズ))
SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
ANTHOLOGY 2
「ザ・ビートルズ・アンソロジー2」
13. A Day In The Life
(ア・デイ・イン・ザ・ライフ)
SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
THE BEATLES 1967〜1970
「ザ・ビートルズ 1967年〜1970年」
ANTHOLOGY 2
「ザ・ビートルズ・アンソロジー2」
(encore)
14. You Know My Name
 (Look Up The Number)

(ユー・ノウ・マイ・ネーム)
PAST MASTERS VOLUME TWO
「パスト・マスターズVol.2」
TOCP-51126
1988年03月07日発売
ANTHOLOGY 2
「ザ・ビートルズ・アンソロジー2」

 さっきまで(通常ステージでは)ビートルズスーツを着ていたファイアーグロウズのメンバーだったが、このアルバム特集ステージでは、サージェントそっくりの鮮やかな衣装を着て登場!そんな嬉しい演出に、観客は拍手でメンバーを迎える。

 ジョン役の大ちゃんは黄色の衣装に丸めがね、ポール役のマサキさんはブルーの衣装、ジョージ役のチャーリーさんはオレンジ色の衣装、リンゴ役の足達さんはピンク色の衣装でバッチリきめている。
 そして、チャーリーさんはこの日のために自前の髭で、その他のメンバーは付け髭で、すっかりサージェントのスタイルに変身していた。

 店内のBGMが消えると、足達さんのカウントで、アルバムの1曲目「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band」の演奏が始まった。

 マサキさんがリッケン・ベースを弾きながら勢いよく歌い、大ちゃんとチャーリーさんがコーラスを入れていく。客席からの拍手と歓声も加わり、よりアルバムに近い流れで、「With A Little Help From My Friends」が続いた。今度はリンゴ役の足達さんがほのぼのとしたメロディーを歌っていく。

 「With A Little Help From My Friends」が終わると、キーボードの黒岩さんがイントロを弾いて「Lucy In The Sky With Diamonds」へ移っていった。大ちゃんが物語を話すように歌い出し、自然に幻想的な世界へ引き込まれていく。

 一気に3曲が演奏されたところで、大ちゃんからご挨拶。
 「ありがとうございます!今回特集するサージェントは発売40周年記念ということですね。出来る限り再現して演ってみたいと思いますので、ギターチェンジなどで1曲切りになってしまうこともあるのですが、よろしくお願いします!」などと話して次のナンバーへ。

 キレのいいギターが鳴り「Getting Better」が始まると、マサキさんがメロディーを歌いながら、そのメロディーとはかけ離れたベースラインをブイブイと弾いていく。そこへ入り混じる高音のコーラスもきれいだった。

 そんな「Getting Better」が終わると、マサキさんが「この「Getting Better」は、ポール・マッカートニーがソロで最近演ったりしてですね、結構みなさんもご存じゃないかと思いますけれども、ほんとに詞もすごくイイ詞でしてね、“気分上々”という詞なので、僕もすごく好きな曲なんです。」と話す。

 次もポールのナンバー。黒岩さんがキーボードでイントロを弾いて「Fixing A Hole」が演奏された。この歌詞にあるように、彷徨っているような不思議な曲調で、こうしてアルバムの曲順通りに聴いていくと、サージェントにはいろんな曲が詰まっていることを改めて感じた。

 「Fixing A Hole」が終わると、マサキさんがご自身の今日の髪型について話し始めた。なんでも、今回のために美容師さんにサージェントの時のポールの写真を見せ、その髪型(かなり短めな前髪)にしてもらったのだそう(ちょっと勇気が必要だったそうです)。
 そして、サージェント・ヘアースタイルの話題の後には、次の曲の解説も忘れない。次の曲「She's Leaving Home」は、ジョージ・マーティンではなく、マーク・リンダという人がアレンジを担当した事などのエピソードを紹介してから演奏へ。
 イントロのハープの音色は、チャーリーさんによるギターで再現され、優しいメロディーを子守歌のように歌っていくマサキさん。そして黒岩さんが弾く優しいストリングスの音も一緒に会場を包み込んでいった。

 次はジョンがヴォーカルをとる「Being For The Benefit Of Mr.Kite」。大ちゃんの力強いヴォーカルと共に、次々にいろんな音が飛び出し、まさにサーカスの曲芸を観ている感じがしてくる。そんな演奏に耳を傾けていると、間奏では天井からたくさんの風船が落ちてきて、よりファンタスティックに!

 「Being For The Benefit Of Mr.Kite」が終わると、キーボードの黒岩さん以外のメンバーが持ち場を離れ、ステージ上で大移動が始まった。
 足達さんはドラムを離れステージ前でインド楽器、タブラを、大ちゃんはステージ左のキーボードへ、マサキさんはドラム席に移動しタンブラーを用意し、チャーリーさんは椅子に座ってエレクトリック・シタールの準備をしている。
 次の曲は、今まで普段のステージでは演奏されていなかったナンバーという事もあり、ステージ上も客席もピンと空気が張りつめる。
 が!その準備の間、珍しく黒岩さんがMCを担当し、黒岩さんの優しい語り口調に、会場全体がほんわかと和んだ。そして、いよいよ「Within You Without You」へ!

 タンブラーの音がビィ〜ンと響き、静かに聴き入る観客。チャーリーさんが弾くシタール音と足達さんが叩くタブラの音が聞こえてくるとその珍しい音に、“おぉ〜!”という驚きのような歓声が起こった。このインドに染まった演奏に合わせて、チャーリーさんがまったりと歌っていき、観客を魅了していく。神秘的なその演奏に耳を傾けていると、神様からのお告げを聴いているような神聖な気持ちになった。

 「Within You Without You」が終わると、たくさんの拍手と歓声。そして、教則DVDだけでタブラを練習したという足達さんにも改めて拍手が贈られた。

 「Within You Without You」の後は、元の体制に戻りつつ、ほのぼのとしたナンバー「When I'm Sixty-Four」。そして、次もポールが歌うナンバー「Lovely Rita」が続いた。

 そんなポールのナンバーが2曲続いた後、今度はチャーリーさんがMCを担当。「今回のアルバム特集は、ポールとキーボードは大変そうでしたけど、ジョンとジョージはヒマでしたよね、、、」とジョン役も道連れに余裕を見せたチャーリーさん。しかし、ジョン役の大ちゃんは、決して自分はヒマじゃなかったと強く抗議していた。

 次は、大ちゃんが歌うジョンのナンバー「Good Morning Good Morning」。ニワトリの鳴き声も再現されて演奏が始まった。足達さんのドラムもアクセントになり、賑やかな曲がより躍動感と迫力を増してカッコよかった。

 「Good Morning Good Morning」が終わり、残すところあと2曲となったアルバム特集。大ちゃんが、「もし、みなさんからのご要望があれば、その2曲の他にサージェントと同じ頃に作られた大作も準備していますので、、」などとアンコールも可能です!というお知らせをしてから、「Spt. pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)」が演奏された。

 スピード感のある「Spt. pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)」が終わると、客席からの拍手の間にギターチェンジをする大ちゃん。アコースティック・ギターの準備が出来たところで、そのまま「A Day In The Life」が続く。
 賑やかな「Spt. pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)」の音がまだ耳に残る中、この曲では一変。ゆったりとしたアコースティック・ギターで始まり、大ちゃんが丁寧に歌っていく。曲の最後には、賑やかな Show が終わった事を告げるかのように、ピアノがガーンと鳴り、アルバム特集が終わった。

 客席からは、アンコールを求める拍手が続き、その拍手に応えて、ファイアーグロウズからのサービス曲「You Know My Name」が演奏された。
 特徴ある歌声や、リコーダー、カズーなどを使いながらの演奏に、観客の笑い声も絶えない。そんなナンバーで、特集ステージは楽しく締めくくられた。

 

 アルバム「Sgt.pepper's Lonely Hearts Club Band」は、ひとつの“Showと”して創り上げられた、斬新で奇抜なアルバムとしても知られている。
 そんなアルバムを1曲目から、“Show”の中ではアンコール曲として収録されているラストの「A Day In The Life」まで、曲順通りに演奏してくれたファイアーグロウズ。そのライブは、あの空想の世界を現実にしてくれた夢のような一時だった。

***** Photos & Report by s.s