Abbey Road Live Performance of The Beatles' Music

アクセスマップ お問い合わせ 英語サイト
1.You're Sixteen
(ユア・シックスティーン)
RINGO
「リンゴ」
TOCP-3167
1973年11月09日発売(英)
BLAST FROM YOUR PAST
「想い出を映して」
CP32-5462
1975年12月12日発売(英)
RINGO STARR AND HIS ALL-STAR BAND
「リンゴ・スター&ヒズ・オールスター・バンド」
TOCP-6255
1990年10月15日発売(英)
THE ANTHOLOGY SO FAR
「アンソロジー・ソー・ファー」
VICP-61501-3
2001年09月21日発売
2. It Don't Come Easy
(明日への願い)
RINGO
「リンゴ」
BLAST FROM YOUR PAST
「想い出を映して」
RINGO STARR AND HIS ALL-STAR BAND
「リンゴ・スター&ヒズ・オールスター・バンド」
VH1 STORYTELLERS
「ストーリーテラーズ・ライヴ」
PHCR-1689
1998年12月23日発売
THE ANTHOLOGY SO FAR
「アンソロジー・ソー・ファー」
TOUR 2003
「ツアー2003」
VICP-62958
2004年12月29日発売
3.No No Song
(ノー・ノー・ソング)
GOODNIGHT VIENNA
「グッドナイト・ウィーン」
TOCP-53155
1974年11月15日発売(英)
BLAST FROM YOUR PAST
「想い出を映して」
RINGO STARR AND HIS ALL-STAR BAND
「リンゴ・スター&ヒズ・オールスター・バンド」
THE ANTHOLOGY SO FAR
「アンソロジー・ソー・ファー」
4. Fading In Fading Out
(フェイディング・イン・フェイディング・アウト)
CHOOSE LOVE
「チューズ・ラヴ」
VICP-63072
2005年06月22日発売
5. Six O'clock
(シックス・オクロック)
RINGO
「リンゴ」
GOODNIGHT VIENNA
「グッドナイト・ウィーン」
6. Never Without You
(ネヴァー・ウィズアウト・ユー)
RINGO RAMA
「リンゴ・ラマ」
VICP-62263
2003年03月26日発売
7. Act Naturally
(アクト・ナチュラリー)
HELP!
「4人はアイドル」
TOCP-51115
1965年08月06日(英)
THE ANTHOLOGY SO FAR
「アンソロジー・ソー・ファー」
8. Only You (And You Alone)
(オンリー・ユー)
GOODNIGHT VIENNA
「グッドナイト・ウィーン」
BLAST FROM YOUR PAST
「想い出を映して」
9. Don't Pass Me By
(ドント・パス・ミー・バイ)
THE BEATLES
「ザ・ビートルズ」
TOCP-51119-20
1968年11月22日発売(英)
ANTHOLOGY 3
「ザ・ビートルズ・アンソロジー3」
TOCP-8705-6
1996年10月28日発売
VH1 STORYTELLERS
「ストーリーテラーズ・ライヴ」
TOUR 2003
「ツアー2003」
10. Honey Don't
(ハニー・ドント)
BEATLES FOR SALE
「ビートルズ・フォー・セール」
TOCP-51114
1964年12月04日発売(英)
RINGO STARR AND HIS ALL-STAR BAND
「リンゴ・スター&ヒズ・オールスター・バンド」
THE BEATLES LIVE AT THE BBC
「ザ・ビートルズ・ライブ!!アット・ザ・BBC」
TOCP-65748-49
2001年06月08日発売(日)
THE ANTHOLOGY SO FAR
「アンソロジー・ソー・ファー」
TOUR 2003
「ツアー2003」
11. Boys
(ボーイズ)
PLEASE PLEASE ME
「プリーズ・プリーズ・ミー」
TOCP-51111
1963年03月22日発売(英)
ANTHOLOGY 1
「ザ・ビートルズ・アンソロジー1」
TOCP-8701-2
1995年11月21日発売
LIVE FROM MONTREUX
「ライヴ・フロム・モントルー」
VACK-5318
1993年09月発売(米)
THE ANTHOLOGY SO FAR
「アンソロジー・ソー・ファー」
TOUR 2003
「ツアー2003」
12. I Wanna Be Your Man
(彼氏になりたい)
WITH THE BEATLES
「ウィズ・ザ・ビートルズ」
TOCP-51112
1963年11月22日発売(英)
ANTHOLOGY 1
「ザ・ビートルズ・アンソロジー1」
THE BEATLES LIVE AT THE BBC
「ザ・ビートルズ・ライブ!!アット・ザ・BBC」
THE ANTHOLOGY SO FAR
「アンソロジー・ソー・ファー」
TOUR 2003
「ツアー2003」
13. Oh My My
(オー・マイ・マイ)
RINGO
「リンゴ」
BLAST FROM YOUR PAST
「想い出を映して」
14. Photograph
(想い出のフォトグラフ)
RINGO
「リンゴ」
BLAST FROM YOUR PAST
「想い出を映して」
RINGO STARR AND HIS ALL-STAR BAND
「リンゴ・スター&ヒズ・オールスター・バンド」
VH1 STORYTELLERS
「ストーリーテラーズ・ライヴ」
THE ANTHOLOGY SO FAR
「アンソロジー・ソー・ファー」
15. Love Me Do
(ラヴ・ミー・ドゥ)
PLEASE PLEASE ME
「プリーズ・プリーズ・ミー」
THE BEATLES 1962〜1966
「ザ・ビートルズ 1962年〜1966年」
TOCP-51127-28
1973年04月20日発売
PAST MASTERS VOLUME ONE
「パスト・マスターズVol.1」
TOCP-51125
1998年03月07日発売
ANTHOLOGY 1
「ザ・ビートルズ・アンソロジー1」
VARTICL MAN
「ヴァーティカル・マン〜リンゴズ・リターン」
PHCR-1640
1998年06月29日発売
VH1 STORYTELLERS
「ストーリーテラーズ・ライヴ」
THE BEATLES 1
「ザ・ビートルズ 1」
TOCP-65600
2000年11月13日発売(世界同時)
THE BEATLES LIVE AT THE BBC
「ザ・ビートルズ・ライブ!!アット・ザ・BBC」
(encore)
16. Yellow Submarine
(イエロー・サブマリン)
REVOLVER
「リボルバー」
TOCP-51117
1966年08月05日(英)
YELLOW SUBMARINE
「イエロー・サブマリン」
TOCP-51121
1969年01月17日(英)
THE BEATLES 1962〜1966
「ザ・ビートルズ 1962年〜1966年」
YELLOW SUBMARINE SONGTRACK
「イエロー・サブマリン〜ソングトラック」
TOCP-65300
1999年09月13日発売
THE BEATLES 1
「ザ・ビートルズ 1」
LIVE FROM MONTREUX
「ライヴ・フロム・モントルー」
THE ANTHOLOGY SO FAR
「アンソロジー・ソー・ファー」
TOUR 2003
「ツアー2003」
17. With A Little Help From My Friends
(ウィズ・ア・リトル・フロム・マイ・フレンズ)
SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
TOCP-51118
1967年06月01日(英)
YELLOW SUBMARINE SONGTRACK
「イエロー・サブマリン〜ソングトラック」
LIVE FROM MONTREUX
「ライヴ・フロム・モントルー」
VH1 STORYTELLERS
「ストーリーテラーズ・ライヴ」
18. The End
(ジ・エンド)
ABBEY ROAD
「アビイ・ロード」
TOCP-51122
1969年09月26日発売(英)
ANTHOLOGY 3
「ザ・ビートルズ・アンソロジー3」
TOCP-8705-6
1996年10月28日発売
VH1 STORYTELLERS
「ストーリーテラーズ・ライヴ」

 通常ステージが終わると、これから始まるリンゴ特集ステージのために、中央の迫り出しステージにもいろいろと打楽器がセッティングされた。

 しばらくすると、ターコイズのメンバーと、今日のゲスト新井さん(Drums)となっちゃん(Sax)がステージに上がった。新井さんはステージ中央の奥のドラムで準備をしている。ターコイズのリンゴ役、足達さんの姿はまだ見当たらないが、新井さんのカウントで「You're Sixteen」のイントロが演奏された。そうか!足達さんは、昨年のようにリンゴに扮して現れるのか?!そんな予想をしながら、昨年の光景を思い浮かべつつ、あの姿を観るための心の準備をしていた。

 間もなく客席の後方にスポットライトが当たり、その先を探すと、赤いスティックを大きく振りながら客席の間を練り歩くその姿を発見!心の準備をしたはずなのに、ええっ?!と目を疑ってしまった。リンゴのテイストを出しつつも、毎年同じ装いではないのだ。
 リンゴのトレードマークのサングラスと髭の他に、キラキラした青いバンダナ、チカチカと赤く点灯するブルーの指輪、そして今回はなにやら色々と着込んでいる様子で、ユニオン・ジャックをマントのようにまとって登場。もはや足達さんの面影はほとんどない。
 足達さんは、迫り出しステージに上がると、ハンドマイクで踊りながら熱唱し、時には客席側に下りてきて、赤いスティックでお客さんを指し、「You're Beautiful !!」と投げかけるように歌い、一気に会場を沸かせた。

 「You're Sixteen」を歌い終えた足達さんは、リンゴが実際にライヴで言うように、「What's My Name? 」〜「Ringo!」と繰り返し、「みなさん、ありがとうございます。本年もやって参りました、リンゴ・スター・バースデー・イヴェント!え〜っ、1曲目でね、髭が取れちゃいましたぁ。ちょっと1曲目からアクセル全開でね、歌っていましたら、もぉアッという間に取れちゃってね、下の方に置いちゃいますぅー。」と言って、あっさりと髭と決別する道を選択し、下あごの髭をテロリと剥がしてしまった(口髭はまだなんとか付いていました)。続けて「今回も、リンゴ・スターのソロナンバーや、ビートルズ時代の曲を織り交ぜて演奏したいと思いますので、最後までごゆっくりお楽しみください。では、リンゴのソロナンバーから、2曲続けておおくりしまぁーす」と言って、ユニオン・ジャックのマントをパッと外して、次の曲「It Don't Come Easy」と「No No Song」も、赤いスティックを指揮棒のように振りながら、楽しそうに歌う。

 「No No Song」が終わると、足達さんは、ステージ奥のドラムへ向かい、ポッキーさん(普段はポール役)がMCを担当する。「リンゴのライヴでもお馴染みのヒット・ソングですね、「It Don't Come Easy」そして「No No Song」と2曲、楽しいナンバーをお送りしました。今度は足達くんが定位置に戻りまして、リンゴの最新アルバムからおおくりします」と「Fading In Fading Out」を紹介。
 ポップなリンゴらしいナンバー「Fading In Fading Out」の後には、ポールとリンダもレコーディングに参加した「Six O'clock」、リンゴがジョージに捧げた「Never Without You」が続けて演奏され、ビートルズのメンバーを感じながら、リンゴのソロ曲に耳を傾けた。

 チャーリーさん(普段はジョージ役)のリード・ギターにも陶酔し「Never Without You」が終わると、大ちゃん(普段はジョン役)が、今回のゲスト、新井さんとなっちゃんを紹介。リンゴ役としても活動している新井さんは中央の迫り出しステージで、タンバリンを叩きながら「Act Naturally」をさわやかに歌ってくれた。

 

 新井さんは、歌い終わると、再び元気よくステージ奥のドラムに帰っていき、足達さんが迫り出しステージに戻ってきた。足達さんは、「次は、ギターを弾きながら歌ってみたいと思いますけどもね、もぉ、ほんとに前に立ってるだけで足が震えてしまうんですけどね。ヴォーカルもヴィブラートがかかるかなって感じなんですけれども、、、」とやや引きつった笑顔でアコースティック・ギターを準備してから、「Only You」が演奏された。

 それまでは、笑顔で踊りながら歌ったり、力強くドラムを叩いていた足達さんが、この曲では一変。静止し真剣な表情で、しっとりとギターと歌を聴かせてくれた。普段のステージでは、観ることができない足達さんのギター・プレイ。そんな貴重な演奏が聴けるのも、ファンにとって嬉しいもの。間奏の語りかけるセリフも、渋くキメると、客席から喚声が響いた。

 「Only You」に続けて、すぐにユキエちゃんが、次の曲のイントロをピアノで弾き始め、ビートルズ時代のナンバー「Don't Pass Me By」が始まった。足達さんは、ギターを置いてハンドマイクで、また全身で大きくリズムを取りながら歌い出した。

 楽しい曲調の「Don't Pass Me By」が終わると、足達さんが「もぉ髭が限界にきたようでね、取れちゃいました。ハイっ。」と口髭もなくなり、スッキリした表情でMCを続ける。「この前に打楽器を置いてますのでね。コレ使わないわけにはいきませんのでね、そろそろ使おうと思います。あのぉ〜、前列のお客様、大変うるさいと思いますのでね、まぁ諦めてね聴いてくださいねっ。えー、ではビートルズ時代のナンバーをヒズ・オールスターバンド風にねアレンジしたものを演りますぅー」と言って、「Honey Don't」が演奏された。

 足達さんは立ったまま叩き、歌う。そして、時々のけ反りながら後方のバンドのみなさんに合図を送り、演奏をリードする。「Honey Don't」が終わると、足達さんのドラム・ソロが続きそのまま「Boys」へと入っていき、なっちゃんのサックス・ソロやチャーリーさんのギター・ソロを交えながら、ビートルズのバージョンとはまた違った雰囲気で、賑やかなサウンドになっていた。

 「Boys」の後、そのままリズムキープして「では、みなさんも一緒にね、お手伝いくださいって感じなんですけれども。まず叩きますのでね、それに合わせてお願いしまぁーす。」と足達さん。足達さんの叩くリズムの後に続いて、客席も同じリズムの手拍子で返していく。そんなヤリトリを続けた後、足達さんは「ありがとうございまーす。(みなさんの手拍子が)素晴らしいですね〜」とニッコリし、続けてドラム・ソロを披露。スティックの動きは、目で追えないほど素早く、リズミカルに跳ねていた。続いて「I Wanna Be Your Man」が演奏され、お馴染みのナンバーに、客席から歌に合わせて声援がかかる。

 「Honey Don't」「Boys」「I Wanna Be Your Man」の3曲が続けて演奏された後、足達さんは「今日は、衣装をいっぱい持ってきましてね、最後はコレで行こうと思います」と話したかと思うと、星がプリントがされているシャツをパッと脱ぎ捨てて、大胆にもアスリートが着るような赤いピチピチTシャツ姿になった。「ちょっと恥ずかしいんですけどね、、、」と呟きながらも、次の曲「Oh My My」では、タッタカ、タッタカと軽快なリズムを刻みながらノリノリに歌う。曲の後半には、小柄ななっちゃんが迫力のSaxを聴かせてくれて、さらに盛り上がった。

 続けて、先ほど脱ぎ捨てた衣装の一部、キラキラのスカーフを拾い上げて、曲に合わせて大きく振りながら「Photograph」を熱唱する足達さん。
 「Photograph」が終わると足達さんは、次の曲が最後であることを告げて、リンゴがライヴでするように、ピースサインを大きく振りながら「Love Me Do」を歌った。曲の終わりでは、両手を広げてピースサインをしてポーズをキメる。
 すると突然、足達さんの頭上から洗面器が落下!足達さんはその衝撃でステージに倒れ込んでしまうが、会場は大爆笑。(実はこの洗面器攻撃、昨年もあったのですが、お約束的な仕掛けとして、恒例になりつつあるのかもしれません!)と同時に、客席からは、大きな拍手とアンコールを求める「Ringo〜! Ringo〜!」の声が飛び交った。

 足達さんは、フラフラしながら立ち上がり、ニッコリ笑って、アンコールに応えてくれた。まずは、ビートルズ時代からの有名なナンバー「Yellow Submarine」。
 続けて「With A Little Help From My Friends」と「The End」がメドレーで演奏され、「The End」の歌い出しも足達さんが担当。高音のため少しキツそうな表情ではあるが、マイクにしがみつきながら、全身で叫ぶように歌い、そのまま新井さんと一緒に迫力のドラム・ソロを叩く。客席からもリズムに合わせた手拍子でふたりのリンゴを応援する。その後の大ちゃんとチャーリーさんのギターバトルが終わると、ユキエちゃんが弾くキーボードをきっかけに、再び「With A Little Help From My Friends」のエンディングへと戻っていった。

 そこで、足達さんがメンバー紹介を始める。「まずはキーボード、ユキエちゃんでーす。続いてギター、山口くんでーす。調布のロックンローラーで有名なチャーリー、ギターでしたぁ。ターコイズのリーダー寄本慎司、オンベースですぅ。それから今日のゲストプレイヤーを紹介したいと思いますぅー。サックス、なっちゃんですぅー。オンドラムス、新井ですっ。最後にですね、えっと?あっ!リード・ヴォーカル、リンゴ・スターでしたぁ〜。ありがとうございまーす!」と、ひとりひとり紹介していく。そして、足達さんは、それぞれを紹介しながら、各メンバーにハイテンションな声援を送るなどして、さらに会場を沸かせた。

 メンバーを紹介した後は、ドラムでしっかりと演奏を締めて、お決まりのピースサインのポーズで締めくくる足達さん。
 が、その時!!今度は前方から、足達さんの顔面を目がけてサッカーボールが飛んできた!またもや足達さんはステージに倒れ込み、よほど痛かったのか、手で顔を覆いながらフラフラした足取りでステージを下りていく。客席は、たくさんの拍手で主役を見送り、最後の最後まで気の抜けないターコイズのリンゴ特集ステージが終了した。

 

 そこまでしなくても、、、と思うような、いろんな仕掛けを用意して、体当たりなステージを見せてくれる足達さん。衣装や仕掛けに注目してしまいがちだが、演奏はいたって真剣で、全力で一生懸命に歌う姿も印象的だった。
 リンゴ通や、ビートルズファン、リンゴのナンバーは詳しくないお客さんなどなど、どんな観客もあっという間に巻き込んで楽しませるパワーを持つ。そのパワーとサービス精神に、観ているこちらからも「ありがとう!」とお礼を言いたくなるような、楽しいリンゴ特集ステージだった。

 

 

***** Photos & Report by s.s